ワイパー変えたのに音がする原因と直し方をやさしく解説します

車メンテナンス

ワイパーを交換したのに、キュッキュッ、ガガガ…と音がすると不安になりますよね。

実はこの音、ワイパー自体の不良だけでなく、小雨でガラスが乾き気味だったり、ガラスやゴムに汚れが付いていたり、油膜が残っていたり、撥水コーティングのムラが影響していたりと、いくつかの原因が重なって起きることが多いです。

この記事では、ビビリ音のような鳴り方も含めて、音の種類から原因をしぼり、ガラスとゴムの水拭き、油膜取り、撥水との相性チェック、取り付けのクリップ確認、アームの歪みや接圧のズレまで、順番に見直せるように整理します。

雪や凍結のあとに症状が出た場合の注意点もやさしくまとめますので、落ち着いて一つずつ確認していきましょう。

  • 音の種類から原因を切り分ける考え方
  • 小雨や乾き気味で鳴るときの安全な対処
  • 油膜・汚れ・撥水コーティングの影響と直し方
  • 取り付けミス(クリップ・角度・ねじれ)の見つけ方
  • アームの歪みや接圧ズレなど整備が必要な判断基準

ワイパー変えたのに音がする時の対処

小雨や乾き気味で鳴るか確認

小雨でフロントガラスがまだ乾き気味だと、ゴムが引っかかって「キュッ」「ギュッ」と鳴りやすいです。

取扱説明書では、ガラスが乾いている状態でワイパーを使うと、ガラスやゴムを傷つけるおそれがあるため、ウォッシャー液を先に噴射するよう案内されています。確認は次の順が安心です。

・停車してウォッシャー液を軽く噴射

・1〜2回だけ作動させ、音の変化を見る

・寒い日は貼り付きがないか目視で確認

ここで音が弱まるなら「乾き」が主因の可能性が高く、交換ミスとは限りません。撥水コーティングをしている車は水が弾かれて乾きやすいので、特にこのチェックが効きます。

それでも音が続くときは、次の清掃チェックへ進みます。焦らず順番に見ていきましょう。

ガラスとゴムを水拭きして試す

ワイパーを替えたばかりでも、ガラスに汚れや油膜があると滑りが悪くなり、音が出ることがあります。JAFも原因としてガラス面の汚れ付着を挙げています。まずは「削らない」お手入れから始めましょう。

・砂やホコリが多い日は、先に水で流す

・ガラス:水でしぼった柔らかい布で全体を拭く

・ゴム先端:濡れタオルで軽くなぞる

・汚れが強い:中性洗剤を薄めて→最後に水拭き

NWBは、ゴムの劣化防止剤が先端ににじみ出て固まると、ビビリやスジの原因になることがあるため、強くこすらず拭き取るよう案内しています。

研磨剤入りスポンジや乾拭きは避け、拭いた後に数回作動させて変化を見てください。少しずつで大丈夫ですよ。改善しないなら原因別チェックへ進みましょう。 (JAF(日本自動車連盟))

直らないなら原因別チェックへ

水拭きしても直らないときは、「どこで引っかかっているか」を順番に確認します。

JAFはビビリ音の原因として汚れ付着や撥水コーティングの影響、ゴムの劣化を挙げています。

撥水をしている場合は、ビビリ防止剤の塗布を試し、それでもダメならゴム交換やブレード交換、難しければ整備工場へ相談する流れです。

・片側だけ鳴く→その側の適合・固定を重点チェック

・長さや形は適合品?(左右で違う車も)

・取り付け部は最後まで入ってる?

・アームが曲がっていない?接圧が弱い?

・ガラスの撥水ムラがない?

作業は無理に続けず、音が急に大きい・拭き取りが悪いと感じたら中止してください。拭きムラが残って視界が不安なら、販売店や整備工場で見てもらうと安心です。雨の日は本当に安全がいちばんですよね。 (JAF(日本自動車連盟))

音の種類で原因をしぼれる

キュッキュッ音は折り返しが目安

「キュッキュッ」「キーキー」と高い音は、ワイパーが折り返す瞬間に出やすいタイプです。

デンソーの技術資料では、反転前後の速度変化で摩擦が不安定になり、高周波の音(スキール)が起きやすいと説明されています。目安は「高い音+折り返し」です。

・折り返しの前後だけ鳴る

・小雨や霧雨で強く、雨が増えると弱まる

・拭き取り自体はできていることが多い

さらに、取扱説明書でも乾いたガラスでの使用は避けるよう注意があります。

音が出る条件(雨量・速度・折り返し)をメモしておくと、次の原因チェックがとても早くなります。

気になるときは無理に動かさず、安全な場所で確認してくださいね。 撥水コーティング直後だけ鳴く場合もあるので、施工の有無も一緒に思い出してみましょう。(denso.com)

ガガガ音はビビリ音の可能性

「ガガガ」「ゴリゴリ」と低めで連続する音は、ワイパーが小刻みに跳ねるビビリ音のことが多いです。

JAFは原因として、ガラス面の汚れ付着や撥水コーティングの影響、ワイパーゴムの劣化を挙げています。

トヨタも「ビビリ(ひっかかるような音)」は点検・交換のサインになり得ると案内しています。目安は「音+拭きムラ」です。

・音と一緒に拭きスジ/ムラが出る

・往復どちらか片側だけ強い

・速度を上げると振動が増える

・雨が多くても収まらない

このタイプは視界がにじみやすいので、次のH2の「汚れ・油膜」「撥水との相性」もセットで確認すると、原因に近づきやすいです。

片側だけ目立つときは、取り付けのズレやアームの歪みで接圧が片寄ることもあります。気になるほど大きい音なら、無理せず整備工場に相談すると安心です。(JAF(日本自動車連盟))

ベチベチ音は当たりやガタの合図

「ベチベチ」「バタバタ」と“叩くような音”は、ゴムが跳ねるというより、どこかが当たっているサインのことがあります。

交換直後なら、長さや形の適合違い、ロックが半掛けなどでガタつくこともあります。トヨタは、スジ・鳴き・ビビリが出たら点検の目安になり、ゴムを替えても改善しない場合はブレード本体の劣化の可能性もあると案内しています。

・端のほうで「ベチッ」と鳴る

・途中で当たり方が変わり、音が出たり止んだり

・音が出るたび拭き取りも乱れる

また、アームの歪みで圧が片寄ると異音が出る例もあります。違和感が強いときは無理に使い続けず、早めに整備工場で見てもらうと安心です。

メモするポイントは「右左どちら」「行き/戻り」「鳴る位置(上端・中央・下端)」の3つです。ここが分かるだけで、原因の当たりをぐっと付けやすくなります。(トヨタ自動車WEBサイト)

油膜・汚れで滑りが悪くなる

ワックスや排ガスで油膜ができる

フロントガラスの「油膜」は、見えない油のうすい膜です。原因は、排気ガスに含まれる油分や、道路のしぶきに混ざった油分、そして洗車で使ったワックスが雨で流れて付くことなどが挙げられます。油膜があると表面がツルツルに見えても、実はムラができやすく、ワイパーがすべりにくい所とすべる所を行ったり来たりします。

その結果、音が出たり、拭きムラが残りやすくなります。さらに、乾燥や日差しでこびりつくと落としにくくなるので、早めのケアが安心です。交通量の多い道をよく走る人ほど付きやすく、少しずつたまるので気づきにくいです。

・夜にライトがギラギラして見える

・水滴が「まだら」に残る

・拭いたのに白くにじむ

気になる日は、水をかけて「水はじきが均一か」を見るだけでも目安になります。視界がぼやける日は無理に走らず、落ち着いて対処してくださいね。(ソフト99)

油膜取りとガラス清掃の手順

油膜は「洗うだけ」だと残ることがあるので、順番が大事です。ポイントは砂を先に流してから、油分を落とすことです。ガラスが熱いとムラになりやすいので、できれば日陰で行います。

寒い日は手袋があると楽です。

・まず水で流し、ホコリを軽く取ります

・ガラスクリーナーを使い、縦横にやさしく拭きます

・油分が残るときは、脱脂(油膜取り)を追加します

・最後にしっかりすすいで、乾いたクロスで拭き上げます

油膜取り剤は自動車用を選び、使い方は製品の注意書きに合わせてください。強くこすると傷の原因になるので、力は入れすぎないでくださいね。

クロスが汚れたら面を変えるのもコツです。仕上げにウォッシャーを出して1〜2回だけ動かし、音が減るか確認すると安心です。それでも改善しない場合は、ワイパー側(ゴム・取付・撥水)も次で確認しましょう。(JAF交通安全トレーニング)

砂や黄砂は拭きスジの元

砂ぼこりや黄砂がガラスに付いたままワイパーを動かすと、粒がゴムとガラスの間に入り、スジや異音の原因になります。

黄砂は、砂漠などから舞い上がった多量の「砂やちり」が風で運ばれる現象です。春に多いですが他の季節もあります。

粒が残ると、ワイパーが引っかかってビビリ音が出やすいこともあります。雨のあとに乾くと汚れが固まりやすいので、放置しないのがコツです。洗車のときも、こすり洗いより「流す」を先にします。

風が強い日は翌日も確認すると安心ですよ。

・まず水やウォッシャーで流す

・いきなり乾拭きしない(傷の元)

・落ちにくい日は水で濡らしたクロスでやさしく

・スジが続くならゴム先端に傷がないか確認

特に春は飛来しやすいので、汚れが目立つ日は早めに洗い流すと安心です。視界がにじむ日は無理せず停車して、安全を優先してくださいね。(jma.go.jp)

撥水コーティングと相性を疑う

撥水ムラがあるとビビリやすい

撥水剤を塗ったのに一部だけ効いていないと、ワイパーが「引っかかる所」と「すべる所」を行ったり来たりしてビビリが出やすいです。

ソフト99は、小雨のまま作動させたり下地が汚れていると、撥水被膜にムラができてビビリが起こることがあると案内しています。目安は「水はじきがまだら」です。

・水滴の大きさが場所で違う

・同じ場所でガガガと鳴る

・拭きムラが帯状に残る

ムラは「塗り残し」「乾きムラ」「下地の汚れ」で起きがちです。確認は、霧吹きかウォッシャーでガラスを均一に濡らしてから、1〜2回だけ動かして見ます(乾いたガラスでの作動は避けます)。

ライトで照らすとまだらが見つけやすいですよ。ムラが強いときは、下地を整えてから塗り直すと安心です。あわてなくて大丈夫です。(soft99.co.jp)

撥水対応ワイパーに変える選択

撥水コーティングを続けたいなら、ワイパー側を「相性のよいタイプ」に変えるのも手です。PIAAは、グラファイト粒子をコーティングしたゴムは摩擦を下げてスムーズに拭ける、と説明しています。

またNWBも、グラファイトタイプはワイパーのビビリを軽減すると製品資料で案内しています。

・ビビリが気になる→グラファイト系

・撥水もワイパーで作りたい→シリコン系

・まず試したい→ビビリ防止剤

JAFも、撥水コーティング車でビビリが出る場合はビビリ防止剤の塗布を案内し、改善しなければゴム交換やブレード交換をすすめています。

選ぶときは取付形状や車種適合も確認し、店頭なら型番で相談すると安心です。焦らず一つずつで大丈夫です。雨の日に試すと◎です。(piaa.co.jp)

いったん落として相性を確認

相性が原因かどうかをはっきりさせたいときは、撥水被膜をいったん落として試す方法があります。

ソフト99の『ガラコぬりぬりコンパウンド』は、油膜やガラスコーティング剤の除去に使えると案内されています。ポイントは「ワイパーの通り道だけ」を落として比べることです。

・砂やホコリを水で流す

・液を出しながらやさしく磨く

・ハジキが消えたら水で洗い流す

・乾燥後に雨の日で動きを確認

音が消えれば「撥水×ワイパー」の相性が濃厚です。逆に残るなら、取付やアーム、ゴムのねじれなど別要因も疑えます。

製品側も、強くこすりすぎると傷の恐れがあると注意しているので、力は入れすぎないでくださいね。必要なら下地処理をしてから撥水を塗り直すと整いやすいです。少しずつでOKです。(soft99shop.com)

ワイパー変えたのに音がする原因

長さや形が適合しているか

ワイパーを新しくしても音が出るときは、まず「適合」を疑います。長さが少し違うだけでも端が浮いたり当たりすぎたりして、ガタガタ・キュッという音につながります。

付け根の形(U字フックなど)やアダプターも車で違い、合わないとブレードが傾いて滑りが悪くなることもあります。サイズと取付形状を適合表で確認してから選びましょう。

・運転席と助手席で長さが違う

・左右を入れ替えると音の出方が変わる

・拭き残しが端や中央に偏る

確認のコツは「今ついている長さ(mm)」を測ること。サイズ違いは圧力が片寄ってビビリやすいので要注意です。

替えゴムだけ交換した場合でも、ブレード本体の品番が違うと合わないことがあります。取り付け後はカチッと固定できているか軽く揺すって確認し、少しでも不安なら販売店や整備工場に相談してくださいね。

ゴムのねじれ・向き違いを疑う

ゴムが正しく入っていないと、新品でも引っかかって音が出ます。特に多いのが「ねじれ」や「反り方向の違い」です。

替えゴムには反りがあり、本体の向きと合っていないと往復のたびにゴムが跳ねてビビリやすくなります。

金属レールの凹凸が溝とズレたり、途中の爪(小さな金具)にゴムが噛むのも原因です。反り・レール・ロックを3点チェックしましょう。

・端のストッパーまで押し込む

・全ての爪に入っているか目で見る

・噛み込みはゴムを前後に動かして解消

レールは左右で形が違うことがあるので、古いゴムから抜いた順番のまま戻すと失敗しにくいです。目で見えにくいときは、指で端をなぞって段差がないか確認すると安心。最後にストッパー(止め具)がきちんと戻っているかも見てください。

仕上げに、手でゆっくり動かして抵抗がないかも確かめます。取り付け直しだけで静かになることも多いですよ。

新品ゴムが硬い時の慣らし方

新品ゴムは「硬いから」だけでなく、表面にしみ出た成分が先端で固まり、ビビリやスジの原因になることがあります。

メーカーのFAQでは、濡れた布で先端を軽く拭くと改善する場合がある、と案内されています。強くこすると加工を傷めるので、なでる程度で大丈夫です。最初は“濡らして、やさしく慣らす”がコツ。

・雨やウォッシャーで十分に濡らして作動

・先端を10往復ほど軽く拭く

・乾いたガラスでは動かさない

布は水でぬらしたやわらかいものを使い、ゴムの角だけをそっと拭きます。小雨でガラスが乾きやすい日は一時的に鳴りやすいので、まずは水分がある状態で確認しましょう。

寒い朝に凍っているときは無理に動かさず、氷を溶かしてから。数回の使用で拭きムラが減って音も小さくなれば、そのまま様子見でOKです。それでも続くなら、取付状態も再確認します。

取り付け角度と固定を見直す

クリップが最後まで入っているか

ワイパーを替えた直後の異音は、クリップ(接続部)が半分しか入っていない時に起きやすいです。

PIAAは、取り付けはワイパーアームのクリップ部を「カチッ」と音がするまで確実に取り付けるよう案内しています。半ロックだと角度がズレて、ゴムが跳ねて鳴ることがあります。ポイントは“カチッ・抜けない・ガタなし”です。

・差し込んだら軽く引き、抜けないか確認

・左右に揺らし、ガタつきがないか確認

・カバー付きは、カバーが最後まで閉まるか

トヨタの取扱説明書でも、取り付け後に接続部が確実にロックされていることを確認するよう書かれています。

作業はエンジン停止で行い、アームがガラスに戻らないよう手で支えると安心です。確認後はウォッシャーで十分に濡らして、1〜2回だけ動かし音が減るか見てくださいね。不安なら整備工場で相談もOKです。

出典: TOYOTA 取扱説明書(ロック確認) (トヨタマニュアル)

ゴムの角度が崩れると鳴りやすい

ワイパーのゴムは、先端の“ふち”(リップ)が進む向きにきれいに寝ていると静かに拭けます。ところが、ゴムがねじれたり、金属プレートの反り方向が逆になったりすると、ふちが立ってしまい「ガガガ」「キュッ」と鳴りやすいです。

トヨタの取扱説明書では、金属プレートの切り欠きと反りの方向が“もとどおり”か確認するよう書かれています。さらに、ツメでストッパーを確実に固定する手順も示されています。ポイントは“反り・ツメ・ストッパー”です。

・プレート2枚の向きが左右で同じか

・ツメがストッパーを確実に固定しているか

・ゴムがまっすぐ通り、途中で波打っていないか

確認は雨かウォッシャーで濡らしてから。往復の片方だけ鳴るなら、ふちの向きが崩れている合図のことがあります。慣れないうちは外した順番を写真に撮っておくと安心ですよ。

出典:TOYOTA 取扱説明書(金属プレートの反り・固定) (トヨタマニュアル)

一度外して付け直すと直ることも

いろいろ試しても鳴るときは、いったん外して付け直すだけで直ることがあります。

接続部に小さなズレや噛み込みがあると、角度がほんの少し変わって音が出るためです。PIAAの交換方法では、ストッパーを押し込みながらスライドして取り外し、取り付けは「カチッ」と音がするまで確実に差し込むと示されています。やることは“外す→合わせる→ロック確認”です。

・エンジン停止、アームを手で支える

・ストッパーを押して、指定方向にスライド

・付けた後は軽く引き、ロックを確認

トヨタの取扱説明書も、取り付け後に接続部が確実にロックされていることを確認するよう案内しています。

最後にウォッシャーでガラスを十分に濡らし、1〜2回だけ動かして音と拭きムラを確認します。アームを落としてガラスを割らないよう、手を添えてゆっくり行ってくださいね。

アームの歪みと接圧がズレる

雪や凍結で曲がるケースがある

雪や氷がワイパー周りに残ったまま動かすと、動きが重くなってアームやモーターに強い負荷がかかります。

氷でブレードがガラスに張りつくと、ワイパーは動こうとしても進みにくく、アームのバネやリンクに余計な力がかかりやすいです。力任せに動かすほど、アームの角度が少しずれて接圧が変わり、次の雨で異音が出やすくなることもあります。

トヨタは「凍結したときは無理に動かさない」と注意しています。(トヨタマニュアル)

ホンダも、負荷が大きい状態が続くと保護のため一時停止することがあると説明しています。急いでいる朝ほど、まず溶かしてから動かすのが安心です。

・デフロスター/フロントガラス熱線で暖める

・雪がたまって止まったら安全に停車→OFF→雪を除去

・ぬるま湯で氷を溶かしたら水分を拭き取る

・氷を叩いて割らない(ガラスを傷める心配)

・降雪期は寒冷地用ブレードも検討

自分で曲げる前に確認したい点

「アームが曲がったかも」と思っても、手でぐいっと曲げるのはおすすめしません。角度がズレると、ゴムがガラスにベタッと当たらず、音や拭きムラが増えることがあるからです。

まずは原因が“ねじれ”か“圧力不足”かを落ち着いて確認します。PIAAは、ワイパーアームのねじれや圧力不足が拭き取り不良の原因になる場合があると案内しています。(PIAA)

・ブレードが「カチッ」と最後まで固定されているか

・左右で当たり方が同じか(片側だけ浮かない?)

・アームの根元にガタつきがないか

・ブレードがガラスに対してねじれていないか

作業はエンジンOFFで。NWBの交換手順でも、ガラスやボンネットを布で保護して作業する注意があります。

アームを戻すときは手を添えて、ゆっくり戻すと安心です。ここまでで直らなければ、無理に曲げず点検を検討します。

交換や調整を頼むべきサイン

次のような症状があるときは、自己流で曲げたり分解したりするより、販売店や整備工場に相談したほうが安心で早いです。視界がにじむ状態で走るのは危ないので、無理はしないでくださいね。

・雨でも「片側だけ浮く/スジが残る」が続く

・ビビリ音が強く、拭き取りが安定しない

・ゴムやブレードを替えても変化がない

・ワイパーが重くて途中で止まる、動いたり止まったりする

・アームが目で見て曲がっている、戻りが弱い

ホンダは、負荷が大きい状態が続くと保護のため一時停止することがあると説明しています。雪の固着などを除去しても再発するなら、接圧やねじれの点検を頼むのが確実です。PIAAも、アームのねじれや圧力不足が原因になる場合があると案内しています。(PIAA)

トヨタも診断や修理は販売店へ相談する案内があります。症状の音や動きを短く撮っておくと相談がスムーズです。

よくある質問と再発防止

ワイパー交換の目安はどれくらい?

目安は、ガラスにふれるワイパーゴムは半年〜1年、ゴムを支えるワイパーブレード(金具)は1〜2年です。使う回数が少なくても、紫外線や熱、排ガス汚れでゴムは少しずつ硬くなります。屋外駐車や雪道が多いと劣化が早いこともあります。

  • スジが残る
  • ビビリ音が出る
  • にじみ・拭きムラが増える
  • フレームのサビやガタつき
    点検はウォッシャーで濡らして低速で数回。迷うときは整備工場へ。あくまで目安です。 (JAF Mate)

ビビリ止めやスプレーは使っていい?

使ってよい場合があります。撥水コーティングがあると、ワイパーが跳ねてビビリ音が出やすく、対処として「ワイパーゴムにビビリ防止剤を塗る」方法が紹介されています。専用品の説明どおりに行うのが安心です。

  • 先にガラスとゴムの汚れを落とす
  • 防止剤は薄くのばし、乾いた布で軽く拭く
  • 目安として30分以上乾燥し、作動は少し時間を空ける
    塗りすぎは拭きムラの原因に。代用品スプレーは避け、ワイパー用を選びましょう。様子を見てくださいね。 (JAF(日本自動車連盟))

音が出にくい使い方と保管

再発を減らすコツは、摩擦を増やさないことです。ガラスが乾いた状態でワイパーを使わないよう、メーカー取扱説明書でも注意されています。

  • 動かす前にウォッシャーで十分ぬらす
  • 砂や泥が付いた日は、先に水で流してから
  • 寒い朝はデフロスターで暖め、張り付きが取れてから
    また、雪でワイパーが止まったときは安全な場所で停止し、障害物を取り除くよう案内されています。保管は洗車後にゴムをやさしく拭き、汚れ残りを防ぐと安心です。 (トヨタマニュアル)

記事のポイント

  • 乾いたガラスで作動すると鳴りやすいことを押さえる
  • 音の種類で原因の当たりを付けられるようにする
  • ガラスとゴムの軽い水拭きが最初の一手である
  • 油膜やワックス汚れは滑りを悪化させると理解する
  • 砂や黄砂は拭きスジと異音の原因になりやすい
  • 撥水コーティングのムラはビビリ音を起こしやすい
  • 撥水対応ワイパーへ切り替える選択肢もある
  • クリップの半ロックはガタつきと異音を招く
  • ゴムの角度崩れやねじれは往復で症状が変わりやすい
  • 一度外して付け直すだけで改善する場合もある
  • 雪や凍結後はアームや接圧ズレも疑うべきである
  • 交換目安と再発防止の使い方をセットで覚える
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