電気自動車を自宅で充電したいと思っても、電気自動車 充電 自宅 工事 費用がどのくらいかかるのか、いちばん不安になりやすいですよね。
200Vコンセントで十分なのか、壁付け充電器にしたほうがいいのか、分電盤やブレーカーは交換が必要なのかで金額が変わります。
さらに補助金やV2H、集合住宅・賃貸の制約も気になるところです。この記事では、費用の相場と増えやすい条件、見積もりの見方、安全面の注意点まで、やさしく順番に整理していきます。
- 自宅充電の工事費用の相場と内訳
- 200Vコンセントと壁付け充電器の違い
- 費用が高くなりやすい家の条件
- 補助金・助成金の探し方と申請のコツ
- 見積もりで失敗しない確認ポイント
自宅充電の準備で迷わない流れ
自宅で充電する方法は何がある?
自宅での充電は、大きく「普通充電」と「急速充電」に分かれます。家庭でよく使うのは普通充電で、100V(時間はかかる)か200V(比較的早い)のどちらかです。
さらに、車に付属の充電ケーブルを差す「コンセントタイプ」と、壁に本体を付ける「充電器タイプ」があります。
普通充電は出力がだいたい3〜6kWで、満充電まで数時間〜10時間以上かかることもあります。急速充電は大きな設備が必要なため、家庭ではあまり一般的ではありません。
毎日少しずつ充電するなら、夜のあいだにためやすい200Vが便利です。100Vは「とりあえず少し足す」用途と考えると安心です。
外出先の急速充電を組み合わせると、さらに余裕が出ます。暮らし方に合う方法を選ぶのが一番です。迷ったら200Vから検討します。
・車が対応する電圧やプラグ形状
・1日に走る距離と充電したい時間
・屋外で雨にぬれにくい場所と防水対策 (トヨタ自動車WEBサイト)
まず決めるのは設置場所と充電速度
設置場所と充電速度は、セットで考えると失敗しにくいです。まず駐車位置から充電口までの距離が長いほど、配線が伸びて工事が大きくなりがちです。
ケーブルが通路を横切ると、つまずきやすいので置き方も大事です。屋外なら防水のコンセントカバーや鍵つきボックスも検討します。
次に速度は、普通充電の3kWと6kWで体感が変わります。6kWはより早いぶん、家側で30Aなどの条件が必要になる場合があります。
100Vは時間が長くなりやすいので、普段使いは200Vを選ぶ人が多いです。新築なら駐車場近くに先に配線を用意すると安心です。
たとえば夜に8時間つなぐなら「朝までにどれくらい回復したいか」を先に決めると安心です。迷ったら現地で一度見てもらいます。
・車を停める向きは固定できる?
・雨や直射日光を避けられる?
・将来もう1台増えそう?
無理に速さだけを求めず、暮らしに合う設定がいちばんです。 (次世代自動車振興センター)
申込みから工事完了までの目安
申込みから工事完了までは、だいたい「現地調査→見積もり→工事→確認」の順で進みます。最初に業者が家を見て、配線ルートや分電盤、駐車位置を確認します。
標準的な例では、1日目に現地調査(30分ほど)、2日目に施工(3〜4時間ほど)のように、日を分けて進むことがあります。
工事では専用ブレーカーや配線、200Vコンセントなどを設け、最後に通電テストと説明で締めくくります。
・現地調査(配線距離、屋外配管、防水)
・見積もり(追加費用の条件、保証の有無)
・施工(ブレーカー、配線、取付、動作確認)
家のつくりが複雑だと日数が増えることもあります。見積もり前に「駐車場の写真」「分電盤の場所」を共有すると話が早いです。なお、電気工事は資格のある人が行う決まりがあります。
工事日は立ち会いが必要なので、予定は早めに決めます。作業中に一時的に電気を止める場合もあります。 (nissan.co.jp)
電気自動車 充電 自宅 工事 費用の相場

本体代と工事費はどこまで含む?
自宅充電の費用は、だいたい「機器(本体)」と「工事」に分かれます。
まず、200Vコンセント(普通充電)だけなら、基本工事の標準価格として9万円(税込)の案内があります。(三菱自動車 | よくあるお問い合わせ)
一方で、車種や暮らし方によっては壁付け充電器(6kW)を選ぶ人もいて、例として「標準設置工事費込みで約37万円~」という価格提示もあります。(ホンダ)
見積もりで「どこまで入っているか」をはっきりさせると安心です。
- 本体代:コンセント/壁付け充電器(ケーブル付きなど)
- 標準工事:分電盤からの配線、専用ブレーカー、取付、動作確認
- 追加工事:配線距離が長い、壁の穴あけ、屋外配管、防水強化など
- その他:出張費、処分費、保証の有無
「標準」と「追加になる条件」を先に確認しておくと、あとから金額が増えても納得しやすいです。
相場が幅広い理由は配線と分電盤
相場が大きく変わる理由は、ほぼ 配線の長さ と 分電盤(ブレーカー)の状況 です。
たとえば200Vコンセントの工事費は「10万円程度」とされつつも、家の条件で時間や内容が変わる注意書きがあります。(トヨタ自動車WEBサイト)
また、配線距離で変動する前提で「標準工事価格は10万円」という目安を出している例もあります。
費用が上がりやすいのは、こんなときです。
- 駐車場が遠くて配線が長い
- 分電盤に空きがなく、追加の回路工事が必要
- 屋外配管や壁貫通が増えて、作業が増える
- 6kWで使うために、容量や配線を太くする必要が出る
つまり、「分電盤→駐車場までをどう通すか」で見積もりの差が出ます。(area.nissan.co.jp)
最低限と快適プランの費用感
「最低限」と「快適」で分けると、金額のイメージがつかみやすいです。
最低限(まず困らないライン)
- 200Vコンセントを増設する形
- 基本工事の標準価格として9万円(税込)の目安があります。
- さらに別のメーカー情報では、人気の200Vコンセントで工事費用は10万円程度という整理もあります。
快適(毎日ラクに、見た目もすっきり)
- 壁付け充電器(6kWなど)+周辺の整備
- 例として、6kW対応の機器で約37万円~(標準設置工事費込み)の提示があります(ただし設置条件で工事内容は変わります)。
ここでのコツは、最初から1つに決め打ちしないことです。
「200Vコンセント案」と「壁付け充電器案」を同じ業者に並べて見積もりすると、差がすごく分かりやすいです。
参考リンク
費用が増える家の条件は?
駐車場が遠いと配線が伸びる
駐車場が家から遠いほど、分電盤から充電場所までの配線が長くなり、材料(電線・配管)と作業時間が増えて費用が上がりやすいです。
配線が家の外周を回ると、見た目を整えるために保護カバーや固定金具も増えます。庭を横切って地中に通す場合は、掘る作業や復旧も必要になり、さらに上乗せされることがあります。
距離は見積もりの大きな分かれ道で、10m以内・10〜20m程度・20〜30m程度のように条件分けして概算を出す考え方もあります。
小さな差に見えても、積み重なると金額差になります。夜に充電するなら、暗い中でも安全に歩けるルートかも大切です。
・分電盤から駐車位置までの最短ルート
・人の通り道を横切らない置き方
・将来、停める位置が変わる予定
遠いほど高くなりやすいので、設置位置を少し近づけられないかも一度検討すると安心です。 (トヨタ自動車WEBサイト)
壁の貫通や屋外配管で増えやすい
壁の中を通せない家や、屋外を長く通す家は、追加費用が出やすいです。配線を通すために壁へ穴を開けたり、屋外で配管(配線を守る管)を回したりすると、材料が増えて作業も少し複雑になります。
とくにコンクリートの壁や、断熱材が厚い壁は、穴あけに時間がかかることがあります。屋外は雨風に当たるので、防水カバーや耐候性のある部材を使うこともあります。
外壁をぐるっと回す場合は、見た目を整えるために配管の固定や色合わせをすることもあります。設置方法でも差が出て、壁面に付けるか、スタンド(ポール)にするかで工事の手間が変わります。
・壁の貫通が必要か(室内→屋外)
・配管を通す距離と曲がり角の数
・雨が当たりやすい場所か(防水対策)
「見えない配線を通す工夫」ほどお金がかかりやすいので、見積もりでは配線ルートの図や写真をもらうと安心です。意外と差が出ます。
追加費用が出る典型パターン
追加費用が出る「あるある」は、工事そのものよりも家側の条件が足りないケースです。たとえば分電盤に空きがないと回路を増やす作業が必要になり、契約容量(30A/40Aなど)に余裕がないと見直しを考える場面もあります。
充電器の出力を上げたい(6kWなど)と、専用回路の条件が変わって部材が増えることもあります。
屋外で雨が当たりやすい場所だと、防水ボックスや追加の固定が必要になる場合もあります。
さらに、スタンド設置にすると基礎工事が必要になったり、地面を掘って埋設配線にすると復旧費がかかったりします。見積もり前に、次のチェックをすると安心です。
・分電盤に空き回路があるか
・契約容量は足りそうか
・露出配管か、埋設にするか
「家の電気の体力」と「配線の通し方」がポイントです。現地調査で一緒に確認すると、追加の予測がしやすいです。不安はメモして渡します。
200Vコンセントと充電器の違い

200Vコンセントで足りる人は?
200Vコンセントは「夜のあいだにゆっくり充電」で困らない人に向きます。普通充電は200Vで約3kWが一般的で、帰宅後につないでおけば朝までに回復しやすいです。(トヨタ自動車WEBサイト)
国の資料でも、1日の平均走行距離は50km以下が多いと整理されていて、家でこまめに足す使い方と相性がいいです。(経済産業省)
足りる目安は「毎日の走行が多すぎない」「充電できる時間が長い」ことです。
・平日は近所の買い物や通勤が中心
・夜8時間以上つないでおける
・機器はシンプルにしたい
コンセント式は抜き差しが基本なので、雨が当たりにくい場所や、つまずかない導線も一緒に決めると安心です。帰宅が遅くて充電時間が短い人、週末の遠出が多い人は、次の見出しの「充電器」も候補に入れると心配が減ります。無理なく続く形が大切です。
壁付け充電器が向くケース
壁付け充電器は、毎日の充電を「ラクで安全」にしたい人に向きます。ケーブル付きのタイプなら、車に差すだけで始められて、出し入れの手間が少ないです。
また、普通充電でも6kWのように出力が高い機器があり、対応車種なら充電時間を短くできることがあります。
向くケースは次のようなときです。
・帰宅が遅く、充電できる時間が短い
・雨の日も外で抜き差ししたくない
・家族で使い、操作を簡単にしたい
ただし車種によっては、充電器を6kWにしても車側の制御で速度が変わりにくい場合があります。
盗難やいたずらが心配なら、鍵付きカバーや見えにくい位置に付ける工夫も一緒に考えると安心です。焦らず選びます。
充電時間と出力の目安を比較
出力が大きいほど充電は早くなります。普通充電は200Vで約3kWが一般的で、約6kWで充電するには30A以上に対応した設備が必要になります。
時間は「電池の大きさ×残量×気温」で変わりますが、同じ車でも3kWより6kWのほうが短くなる例があります(200V・30Aで約6kW、200V・16Aで約3kWなど)。
比べ方のポイント
・3kW:夜間にゆっくり、設備がシンプル
・6kW:短時間で回復、回路条件が厳しめ
なお車種によっては、6kW充電器を使っても車側の制御で充電時間がほとんど変わらない場合があります。
車種例では、3kWで満充電まで20時間前後のこともあり、朝までの回復量で選ぶと安心です。
分電盤とブレーカーは要交換?
200V専用回路が必要になる条件
200Vで自宅充電をしたいときは、基本的に充電専用の回路(専用回路)が必要になります。
充電は数時間つづき、同じ回路で電子レンジやドライヤーを使うと、過電流でブレーカーが動いてしまう心配があるためです。ガイドでは「1つの分岐回路に1口の充電コンセント」という考え方が示されています。
分電盤から新しく配線を引き、200V用のブレーカーを付けられるか(空き回路があるか)を確認します。屋外に付けるなら、防水カバーや高めの位置にして、雨の日でも操作しやすくします。
さらに、接地(アース)付きのコンセントにして安全性を上げます。もし分電盤に空きがない、または古くて容量が足りない場合は、回路の増設や分電盤の交換が必要になることもあります。
・専用回路=他の家電と分ける
・分電盤の空きと配線距離
・屋外は防水+アース
まずは専用回路が作れるかを見てもらうのが近道です。安心です。 (国土交通省)
漏電ブレーカーが求められる理由
漏電ブレーカーが求められるのは、充電が屋外で行われることが多く、雨や結露、ケーブルの傷みなどで漏電(電気が逃げること)が起きやすいからです。
充電用コンセントは天候が悪い日でも操作することが想定され、一般の屋内配線より地絡(漏電)の心配が高いと整理されています。
そこで、充電専用回路には漏電遮断器(ELB)を入れる考え方が示され、メーカーの設置ガイドでは感度電流15mAの漏電ブレーカを推奨する例もあります。
漏電が起きたときに専用回路だけを止められれば、家の電気が全部消えるリスクを減らせます。逆に主幹側が先に動作すると住宅全体が停電する場合があるため、分岐側で守る意味があります。
・水分+金属で漏電リスク
・専用回路なら充電だけ停止
・主幹が落ちると家中が停電
安全のための“早めに止める仕組み”だと覚えると安心です。設置は電気工事士にお任せします。点検もしやすくします。
契約アンペアと同時使用の注意
契約アンペアは「同時に使える電気の量」を表し、同時に使いすぎるとブレーカーが落ちます。
充電中は比較的大きな電流が流れるため、電気の契約容量を確認して不足なら変更が必要になる場合もあります。
生活でいちばん電気を使う時間(夕食・入浴後など)に、充電が重なると落ちやすいです。目安として、普通充電が約3kWなら200Vで約15A、6kWなら約30Aほどになります(概算)。
・充電中は電子レンジやドライヤーを同時に使いすぎない
・深夜など家電が少ない時間に充電する
・必要なら「アンペアチェック」で見直す
まずは時間をずらすだけでも効果が出やすいです。どうしても頻繁に落ちるときは、工事の人に主幹容量や契約の相談もしてみます。
電力会社の案内でも、同時にどれだけの機器を使うかが、適正な契約アンペアを選ぶポイントとされています。家の使い方に合わせて決めるのが安心です。大丈夫です。 (東京電力)
補助金で初期費用を抑える方法

国の補助と自治体助成の探し方
国の補助は、主に「充電インフラ整備」や「V2H」のような制度として用意されます。
ただ、年度によっては戸建ての自宅コンセントは対象になりにくく、集合住宅の共用部や、月極駐車場など“みんなが使える場所”が優先されることもあります。
探し方は、まず国の窓口で「受付中か」「自分の区分(戸建て/集合住宅/駐車場)が対象か」を確認し、そのうえで都道府県・市区町村のサイトで「EV 充電設備 補助金」「V2H 補助」などを検索します。
同じ言葉でも年度で条件が変わるので、更新日と公募要領の最新版を必ず見てください。
・対象者(個人/管理組合など)
・対象設備(機器/工事)
・併用可否(国+自治体)
・必要書類(見積・写真など)
迷ったら窓口に確認すると早いです。申請前に対象を外すと手戻りが減ります。予算枠が埋まると早めに終わることもあるので、気づいたら先にチェックしておくと安心です。 (次世代自動車振興センター)
申請のタイミングで損しないコツ
補助金で損をしやすいのは、いちばん最初の「申し込む順番」を間違えたときです。
制度によって細部は違いますが、国の公募要領では、交付決定の前に発注や支払いを完了した経費は補助対象にならない、といったルールが示されています。
だから、まずは現地調査→見積→必要書類の準備→申請、の順に進めます。交付決定が出たら工事日を確定し、完了後に写真や領収書を添えて実績報告を出す流れです。
なお事業区分によっては「着工は可でも完了は交付決定後」など例外もあるので、該当区分の条件を必ず確認します。
“契約してから申請”は危険です。・申請前に着工しない・支払い日/名義を統一・提出期限を先に確保工事業者には最初に「交付決定後に工事を始めたい」と伝えておくと安心です。
書類は郵送必着や電子申請など提出方法もあるので、締切の2週間前を目標に動くと焦りません。受付期間中でも予算枠で早期終了することがあるため、早めの申請が安全です。 (経済産業省)
対象外になりやすい落とし穴
補助金でよくある落とし穴は、「対象だと思っていたのに対象外だった」というパターンです。
たとえば、補助対象として登録された機器でない、設置する土地や駐車場の使用権限が証明できない、戸建ては対象外の年度だった、などが起きます。
ほかにも、見積書と領収書の名義が違う、工事写真(着工前・完了後)が足りない、型番の記載がない、といった“書類の不備”で止まることがあります。
自治体の助成は国と併用できない場合もあるので、併給の可否も事前に確認します。さらに、工事後に実績報告の期限があり、遅れると受け取れません。
申請前に条件をチェック表でつぶすのが安心です。
・対象者/場所
・対象機器の型番
・必要写真・併用可否
また、交付決定前の発注や着工がNGの制度も多いので、日付(契約日・着工日・支払日)を揃えて管理します。予算枠が早く埋まることもあるため、必要書類は早めにひとまとめにしておくと安心です。 (経済産業省)
V2Hにする価値はある?
V2Hでできることとできないこと
V2Hは、EVやPHEVの電池を「家の電気」として使える仕組みです。ふだんは家→車の充電に加えて、車→家へ給電できるので、停電時の明かりやスマホ充電、冷蔵庫の維持などに役立ちます。
ただしできないことも覚えておくと安心です。まず、機器ごとに対応車種が決まっていて、合わない車だと充放電できません。
停電時も万能ではなく、機器によっては停電中は手動充電・タイマー充電ができない扱いです。さらに残量が少ないと放電できないこともあります。
充放電中は車側の保護機能などで電力を消費する場合もあります。停電時に使える範囲も、回路をしぼる「特定負荷」と家全体の「全負荷」で変わり、使える家電の幅が変わります。
・非常時に動かす家電を決める
・対応車種と起動方法を確認する
・車の残量を残す設定にする
家族にも手順を共有しておくと、いざという時に落ち着けて安心です。おすすめです。
参考:(nichicon.co.jp)
V2Hの工事費が高くなるポイント
V2Hの工事費が上がりやすいのは、機器そのものより「現場の条件」です。まず効くのが配線距離で、分電盤からV2H本体までが遠いほど、ケーブル・配管材・固定作業が増えます。
機器によっては配線距離に上限があり、分電盤と中継ボックスの距離も短く指定されることがあります。
次に費用が動くのが分電盤まわりで、主幹ブレーカーの位置や空き回路によっては、中継ボックスの挿入や漏電ブレーカーの追加が必要になるケースもあります。
屋外を通すなら防水の配管、壁面固定、貫通部の処理も増えやすいです。
・分電盤からの距離が長い
・屋外配管や壁の貫通が必要
・分電盤側の改修、漏電対策が必要
さらに掘削や舗装の復旧などは補助の対象外になりやすく、見積で別立てになりがちです。
充放電ケーブルの長さも選べる機器があるので、駐車位置と合わせて考えると安心です。「配線の距離」と「分電盤の追加工事」を先に確認すると、金額のブレが小さくなります。
太陽光・蓄電池と相性がいい家
太陽光や蓄電池がある家は、V2Hの「ためて使う」強みが出やすいです。昼に発電した電気は、まず家で使い、余った分を車にためられると夜の買電を減らせます。
機器によっては、太陽光の直流をそのまま車へ充電できるタイプがあり、変換ロスを減らしやすいです。
さらに、蓄電池とEVに同時に充放電できる仕組みもあり、余剰電力をムダにしにくくなります。運転モードを「余剰電力優先」にすると、昼の電気を上手にためやすいです。
停電時は、車にためた電気を家に回せるので、レジリエンス(非常時の備え)としても安心材料になります。
・日中に車が家にいる日が多い
・余剰電力が出やすい発電量
・停電時に守りたい家電がある
反対に、車が昼間ほとんど不在だと自家消費の効果は小さめです。生活リズムと発電量の相性を見て、必要な出力や運転モードを選ぶとムダが減ります。家族の在宅時間も合わせて考えると良いです。
集合住宅・賃貸での設置の壁
管理組合や大家の許可で確認する点
集合住宅や賃貸でまず大事なのは、「誰が設備を置ける場所か」をはっきりさせることです。駐車区画が専用か共用か、壁や配管が共用部分に当たるかで手続きが変わります。
導入時は、使用上のルールや費用を明確にするために細則を整えるのが望ましい、と整理されています。さらに、建物の躯体や敷地に相当程度の加工をしない範囲なら、普通決議で工事を進められる考え方も示されています。
・設置場所(専用区画/共用部)
・工事の範囲(配管・穴あけの有無)
・費用負担と使用ルール(予約、放置対策)
・保守点検、故障時の責任
・退去時の原状回復(撤去費)
進め方は、現地写真と配線ルートのたたき台を用意し、理事会→総会で説明すると合意が取りやすいです。
補助金を使う場合は、申請者が管理組合になる枠もあるので、誰名義で進めるかも先に確認しておくと迷いません。最後に、工事後の鍵の管理や立ち会い方法まで決めておくと安心です。
参考:国土交通省(標準管理規約の考え方)/一般社団法人次世代自動車振興センター(集合住宅向け資料) (国土交通省)
電気代の負担をどう分ける?
電気代の負担は、「使った人が払う」形にすると揉めにくいです。集合住宅の充電設備は、利用者ごとに課金・料金徴収ができる仕組みを使えば、設置方式に関係なく運用費を受益者負担にできる、と案内されています。
さらに、導入にあたっては費用や使用ルールを明確にしておくことが望ましい、という整理もあります。
・共用電源+課金システム(アプリで精算)
・子メーターで使用量を測って請求
・充電設備だけ別の電気契約にする
共用電源の場合は「共益費から出るの?」と不安が出やすいので、料金単価(kWh/分)だけでなく、通信費や保守点検費を誰が負担するかも決めます。
利用料金は「電気代+管理費」をセットにすると分かりやすいです。滞納時の停止手順、予約時間を超えた場合の追加料金なども細則に入れると安心です。
賃貸なら、電気の名義(大家/入居者)と退去時の精算まで合わせて決めるとスムーズです。公平感が大切です。
参考:一般社団法人次世代自動車振興センター(受益者負担の例)/国土交通省(ルール明確化の考え方) (次世代自動車振興センター)
設置できない時の現実的な代替策
もし設置が難しいときは、「自宅以外で困らない充電の組み合わせ」を作るのが現実的です。
マンション向けの案内でも、近くの充電スポットをアプリやWEBで探して使う方法が紹介されています。まずは生活動線の中で、充電できる場所を2〜3個持つと安心です。
・買い物先や近所の普通充電を定期的に使う
・高速道路や幹線の急速充電を非常用に残す
・職場や月極駐車場の充電を検討する
・短距離中心なら外充電の回数を減らす
外充電は「料金」と「駐車時間」のルールがあるので、充電が終わったら移動する前提で予定を組みます。
検索は、充電サービスのアプリや、全国の充電器を探せるサービスを使うと迷いません。管理組合が動くまで時間がかかる場合は、共有部に“将来の配線ルートだけ確保”する提案が通りやすいこともあります。
無理に自宅設置にこだわらず、充電計画を先に作ると、EV選びの不安が小さくなります。です。
参考:Honda(マンション住まいの充電の考え方) (honda.co.jp)
よくある質問(FAQ)
工事は何時間くらいで終わる?
工事は家の状況で前後しますが、専用コンセントの設置はおおむね半日(目安4時間〜)と案内されることがあります。
配線が短く、分電盤に空き回路があり、屋外配管が少ないほどスムーズです。反対に、駐車場が遠い、外壁を長く回す、コンクリートを貫通する、分電盤の改修が入ると時間が伸びやすいです。
現地調査が別日に入る場合もあります。午前に作業を始めて、午後に動作確認まで終えるイメージです。
・車はいつもの駐車位置に停める
・分電盤の位置とブレーカーを見せる
・配線ルート(外壁/屋内)の希望を伝える
・穴あけ可否や美観(モール)を相談する
作業の最後は通電テスト→充電の動作確認→ブレーカー表示まで行い、使い方や注意点を聞いて終わりです。
土日祝は予約が埋まりやすいので、早めに日程を押さえると安心です。雨の日は屋外作業がゆっくりになり、少し延びることもあります。大丈夫です。
自宅充電の電気代は月いくら増える?
自宅充電の電気代は「どれだけ走ったか」でほぼ決まります。計算はシンプルで、使う電力量(kWh)=走行距離(km)÷電費(km/kWh)、電気代=電力量×1kWh単価です。
たとえば電費6km/kWhで月600km走ると約100kWh。1kWh31円の目安単価なら、月の増加は約3,100円になります。
満充電1回の費用も同じ考え方で、車が満充電に必要なkWhに単価を掛けます。例として、200Vで満充電に必要な電力量から「約427円/回」と示す案内もあります。
単価は契約プランで変わり、燃料費調整や再エネ賦課金も影響します。まずは1週間だけ実測すると、月の予想が当たりやすいです。
・月の走行距離をメモする
・車の電費(表示や取説)を確認する
・単価は検針票や明細で見る
・夜間が安いプランなら時間帯も意識
式を覚えておくと、車種や走り方が変わっても自分の家の金額に直せて安心です。(トヨタ自動車WEBサイト)
延長ケーブルやDIYはできる?
延長ケーブルはおすすめできません。普通充電は長時間にわたって電流が流れるので、延長や変換を挟むと接続部が熱を持ち、過熱・発熱・漏電・途中停止などの原因になりやすいからです。
充電用の注意事項でも、コンセントとプラグの間に延長ケーブルやアダプターを使わない、と示されています。
市販の延長コードは長時間の大電流を想定していないものもあり、見た目が大丈夫でも危険が残ります。
DIYについても、200V専用回路の新設や分電盤側の作業は「軽微な工事」に当たりにくく、資格が必要になるのが基本です。安全のため、自己判断での増設は避けてください。
・距離が足りないなら配線ルートを見直す
・屋外は防水カバーや配管で守る
・コンセント位置を「毎日使う高さ」にする
・不安は写真を送って事前相談する
安全を優先して、最初から工事で“ちょうどいい場所”に付けるのが近道です。です。(www2.nissan.co.jp)
記事のポイント
- 工事費は機器代と配線工事に分かれる
- 200Vコンセントは低コストで始めやすい
- 壁付け充電器は手間が減り満足度が上がりやすい
- 配線距離が長いほど費用は上がりやすい
- 屋外配管や壁の貫通があると追加になりやすい
- 分電盤の空き回路と容量が見積もりの分かれ道である
- 漏電対策は安全面で必須になりやすい
- 契約アンペア次第で同時使用に注意が必要である
- 補助金は年度と地域で条件が変わりやすい
- 申請は発注前の確認が重要である
- 賃貸・集合住宅は許可と費用負担ルールが要点である
- 相見積もりは追加条件の明記が勝負である

